花咲く同窓生

多様化する社会の中で「地の塩、世の光」としてたゆみない歩みを続けている卒業生を紹介します。
既に神様のもとに召された方々に対しても、記憶にとどめ、敬意を表したいと思います。
2013年卒業(高65)

吉田 祐美

Yoshida Yumi
会社経営
【略歴】
2013年4月 上智大学外国語学部フランス語学科 入学
2014年10月 ポーランド Jagiellonian University 入学
2017年7月 ポーランド Jagiellonian University 卒業
2017年 9月 東京大学公共政策大学院 入学
2019年4月 ASAGAO有限会社 設立

 

【ASAGA有限会社に関して】

2019年ポーランド、クラクフにて設立。日本とポーランドの架け橋として、市場調査やコンサルティング・翻訳業・多国籍企業の総務請負等のB2Bの業務をはじめ、日本とポーランド両国での中高生向けの研修旅行のコーディネート、イベント開催等、個人に両国のことに関して知ってもらう機会の創設にも力を入れている。
「人とモノの橋渡し」をモットーに、ポーランドの特産品の日本での卸販売も行う。

 

《私の人生と捜真》

捜真での6年間は、私の考え方の軸、人生における価値観にもっとも影響した数年間の1つであったと思っています。
「人への思いやり」「他者への共感」について毎日のように礼拝や授業で話を聞き、自然と人間はお互いに助け合って生きてゆくものであり、また自分にとって居心地の良い環境を追い求めることは当然の権利であるという考え方が身についたように感じています。

「置かれた場所で咲きなさい」という言葉はよく礼拝で耳にしましたが、オーストラリア研修やカンボジア研修、校外学習や丁寧な進路指導を通じ、同時に「置かれる場所を選ぶこと」の大切さも身につけたと思っています。

自分が自分でいられる場所を選ぶ権利があることを自覚し、自分で選択した場所で「咲く」責任は、私が日々の生活の中で大切にしている考え方です。

現在経営をしている会社は、異なる文化・価値観をもつ企業・個人をつなげる仕事です。仕事をする上でお金を稼ぐだけでなく、社会に貢献できる働きをしてこそやりがいを持てるという考え方は捜真での教育の影響がとても大きいと感じます。

2022年2月24日に始まったロシアによるウクライナへの侵攻は「人に寄り添う」という捜真で毎日のように触れていた言葉を私の中に強く蘇らせました。隣国ポーランドに住む日本人として、ポーランドに拠点を構える日本系企業として、どのような形で、「戦争」という非日常に突如として突き落とされた人々に寄り添うことができるかは停戦合意がなされるまで、またその後ウクライナ全土が日常生活を取り戻すまでの課題であると思っています。

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