花咲く同窓生

多様化する社会の中で「地の塩、世の光」としてたゆみない歩みを続けている卒業生を紹介します。
既に神様のもとに召された方々に対しても、記憶にとどめ、敬意を表したいと思います。
1968年卒(高20)

田原 順子

Tahara Junko
琵琶奏者

 「平家物語」を代表とする伝統的な語り物は勿論、多くの創作語り物や現代音楽を演奏し、現代人の感覚にあった琵琶音楽を模索し続けている。故・山田美喜子、故・山崎旭萃(人間国宝)両師のもとで筑前琵琶を習得。日本音楽集団団員として国内だけでなく世界各国での演奏活動に参加。

【略 歴】
1982年(昭57) 琵琶楽コンクール優勝 文部大臣奨励賞、日本放送協会会長賞受賞。
1988年(昭63) 「松尾芸能賞」受賞。
1990年(平2) 「モービル音楽賞」受賞。「国宝への旅』(NHK)、「生きる」(TBS)、邦楽楽器紹介番組「いろはに邦楽」(NHK)などに出演。
2004年(平16)2006年(平18) フランス公演。フランス人現代音楽作曲家ローラン・マルタン氏の新曲《一所懸命》を演奏。
2007年(平19) ミュージック・フロム・ジャパンの招聘でアメリカ公演。
ニューヨーク『マーキン・コンサート・ホール』でリサイタルを行う。
2013年(平25) フランス公演。パリにてローラン・マルタン氏の《一所懸命》レコーディング。
《捜真の想い出》

 記憶力は今でもよくありません。捜真女学校時代は、いわゆる落ちこぼれで保健室に通い詰めだったようです。何の目的も持てずにいた私を保健の片山昭子先生は随分心配してくださいました。私が「お星さまが好き…」とでも言ったのでしょうか? 先生は、その頃、地学を専攻された妹御の片山功仁慧先生に話してくださり、私は片山先生のお宅までお邪魔させていただきました。その時、「天文学」や「受験」のことなど様々なアドバイスを頂きました。その折、二つ割りにして甘いミルクをかけた大きな苺をお振る舞いくださった事だけ、なぜか鮮明に覚えております。でも、やっぱりお勉強は苦手で……とうとう琵琶弾きになってしまいました。

 

 琵琶奏者としてご活躍の田原順子さんですが、捜真時代にはまだ琵琶には出会っていませんでした。しかし音楽溢れるここ捜真女学校で、歌うことに喜びを見出した女学生でした。高校3年生の最後の音楽のテストで、ハレルヤコーラスを歌ったとき、当時音楽の先生でいらしたテノール歌手の鈴木寛一先生が思わずブラボーと叫んで立ち上がったほどでした。

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