2001年 | 捜真女学校卒業 |
2005 年 | 中央大学理工学部精密機械工学科卒業 |
2005年−2012年 | (株)リコー |
2015年〜 | キッズヨガ 講師 |
2017年〜 | バレエエクササイズ講師 |
2019年〜 | RANGORIE(ランゴリー )共同代表 |
[捜真の思い出]
捜真時代を思い返すと…おしゃべりしながら笑い転げる、沢山の笑顔が思い浮かびます。その光景には、友人だけでなく、先生方も混ざっています。
捜真の先生方はお一人お一人がとても個性的で、それぞれ「ご自分の担当教科が大好き!」という、学問への愛が溢れていました。ご自分の好きな道を究め、生き生きとした先生方の姿に、「大人になっても型にはまらなくて良いんだ!」という事を教えて頂いたように思います。
また、人生の節目節目で、捜真の礼拝で聞いたお話を思い出します。当時の私を知っている方々には、「うそ!ずっと目を瞑っていたでしょう!」と言われそうですが、そんな私でも沢山のお話が記憶に残っているのです。
話し手は主に、毎日を共にする先生方や生徒達です。内容は、本や映画の感想、異なる国や立場にある人々のお話、先生の幼少期のエピソードや、友人が日常生活の中で感じた疑問や思いなど、様々でした。厳かな事もあれば、笑いが漏れることもあり、盛り上がった(?)お話は、同窓生の会話で今でも話題に上ることがあります。
生徒が話し手の礼拝では、同じ経験でも、友人は自分と全く違う事を考えていた事を知り、感心することもありました。改まった場で、人の心の思いを聞くことで、人の感情はまとめることも比べることも出来ないことを学びました。
毎日お話を聞くだけで、多様な世界に触れることができ、他者の心の内を知ることができる礼拝は、思春期の私にとって、とても有意義な時間でした。
[私の仕事]
現在私は、“バー・アスティエ”という、バレエの基礎から生まれたエクササイズと、子どもの為に楽しい要素を沢山盛り込んだ“キッズヨガ”の講師をしております。レッスン後に、生徒さんの清々しい姿や安心した表情を見て、毎回嬉しい思いができる職業です。
またその他に、Rangorie(ランゴリー )という下着ブランドを運営しています。
ランゴリー は、私が(株)リコーからの派遣でインド農村部に滞在した際、
「可愛い下着がない」
「店員が男性である(=女性の要望が反映されにくい)」
「服は手作り(縫製)しているのに、下着は店で購入している」
「仕事をして、自分の価値を高めたいと意気込む女性が沢山いる」
という状況を目にし、
「女性のための下着を女性の手で作り、女性の可能性を生かす機会を作りたい」との思いで生まれたブランドです。
2019年、このアイデアに賛同するパートナーと出会い、(株)リコーの新規事業創出プログラムに採用されました。
現在はインド農村部に住む女性たちに製造技術を伝えながら、インドの色柄を生かしたオリジナル製品の製造、販売を進めています。
どんな時でも、自分の信じる道を、自分の気持ちに正直に選択して生きることができるのは、捜真の、どんな個性でも愛される環境で育ったお陰だと感じます。