花咲く同窓生

多様化する社会の中で「地の塩、世の光」としてたゆみない歩みを続けている卒業生を紹介します。
既に神様のもとに召された方々に対しても、記憶にとどめ、敬意を表したいと思います。
1988年卒業(高40)

青谷 優子

Aotani Yuko
朗読家・フリーアナウンサー・大学講師

【略歴】

1988年 捜真女学校卒業
1992年 上智大学外国語学部フランス語学科卒業
1992年 NHKに入局

英語アナウンサーとしてJapan Business Today, Asia Now, Japan This Day, Japan This Week, トラッド・ジャパン, Tokyo Opinion, NHK Newsline などの英語放送のキャスタ―・リポーターナレーターを担当する他、日本文学を英語朗読で紹介するラジオ番組 Reading Libraryを演出・制作・出演
・2015年NHKを退職し日英朗読家・フリーアナウンサー・英語コミュニケーション講師となる
・2020年早稲田大学大学院人間科学研究科修了(人間科学修士)
・2022年~神戸学院大学客員教授・早稲田大学非常勤講師をしながら朗読、アナウンス、コミュニケーション講師業に携わる

【2015年以降の主な担当】
・文科省SGH(スーパーグローバルハイスクール)企画評価会議協力者
・東京オリンピック2020で柔道と空手のメダリストインタビュー・リポーター(IOC・Olympic Channel News)
・ナレーター/台本監修/アナウンス講師(文化庁、NHK International、NHK Educational、NHK Enterprise、NHK Global Media他)
・国際会議バイリンガル司会
・英語教師向けワークショップ講師
・日本文学の英語朗読ライブ主催・出演
・高校・大学での英語朗読・プレゼンテーション・メディア・キャリア教育などに関する講演・特別講義(早稲田大・上智大・神戸学院大・同志社女子大・都留文科大他多数)
・英語教科書編集委員(東京書籍)
・記事執筆(CNN English Express/English Journal/Asahi Weekly/英語教育/英語の先生応援マガジン/AERA ENGLISH/海外子女教育他)
・英語スピーチコンクール審査員(大隈杯、高崎市長拝、東大杯他)

 

【著書】

「英語は朗読でうまくなる!」 アルク, 2017
「英語朗読でたのしむ日本文学」 アルク, 2019
「相手に届くすごい話術」 (電子書籍)アルク, 2020

 

《捜真の思い出》

毎朝の讃美歌、聖書の朗読、クリスマス礼拝の全校ハレルヤ、卒業式の威風堂々・・・。
音は記憶のトリガーとなって様々なシーンを呼び起こします。

中2で帰国子女として捜真に転入した私は、はじめは学校に馴染めず、窓の外ばかり見て話をほとんどしなくなった時期がありました。その間の記憶にはどういうわけか「音」が一切ありません。

その後、「日本人」として捜真で生きることを決めた私に「音」が戻ってきました。
親友との果てしないおしゃべり、ブラスバンド部で演奏した「愛のコリーダ」、洋楽好きの友人たちと教室で歌った「We are the world」、水泳の授業のバタ足、苦手で仕方なかった聴音テストのピアノ和音、生物の「ラージエー・スモールエー」の歌・・・。校舎は私の覚えている姿ではなくなったけれど、一歩足を踏み入れると様々な「捜真の音」が脳内に響き渡ります。

捜真の思い出は「音」でできています。

2023.6.17公開

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