花咲く同窓生

多様化する社会の中で「地の塩、世の光」としてたゆみない歩みを続けている卒業生を紹介します。
既に神様のもとに召された方々に対しても、記憶にとどめ、敬意を表したいと思います。
1976年卒業(高28)

中村 うさぎ

Nakamura Usagi
小説家 随筆家

【略歴】

1976年 捜真女学校28回卒業
1980年 同志社大学文学部英文学科卒業

デビュー作 「ゴクドーくん漫遊記」1991年

主なエッセイ ビンボー日記シリーズ

     『だって、欲しいんだもん!-借金女王のビンボー日記』角川書店1997

     『だって、買っちゃったんだもん!-借金女王のビンボー日記〈2〉』

                               角川書店2000

     『こんな私でよかったら…-借金女王のビンボー日記〈3〉』角川書店2000

     ショッピングの女王シリーズ

     『ショッピングの女王』文藝春秋1999

     『浪費バカ一代―ショッピングの女王〈2〉』文藝春秋2000

     『崖っぷちだよ、人生は!-ショッピングの女王〈3〉』文藝春秋2001

     『愛か、美貌かーショッピングの女王〈4〉』文藝春秋2002

     『ショッピングの女王FINAL最後の聖戦!』文藝春秋2004

 

主な著書 「女子漂流 うさぎとしをんのないしょのはなし」三浦しをん共著

                              毎日新聞社2013

     「聖書を読む」佐藤優共著 文藝春秋2013文春文庫2016

     「死を笑う うさぎとまさると生と死と」佐藤優共著 毎日新聞社2015

 

連載   毎日新聞社 サンデー毎日「うさぎとマツコの往復書簡」

     テラ出版 バディ「新宿二丁目の女王」

     メールマガジン「中村うさぎの死ぬまでに伝えたい話」

 

《捜真の思い出》

捜真時代の思い出といえば、卒業式の答辞である。ありきたりの綺麗事の答辞が嫌で、友人たちと一緒に「答辞委員会」を作り、私が原稿を書いた。内容は「こんな温室育ちの私たちが世の中に出て通用するのか」という不安を吐露したものだった。この本音の答辞は物議をかもし、卒業式の後で日野校長から呼び出され「あなたは自分の書いた答辞を10年後に後悔するでしょう」と言われたが、40年以上経った今でも全然後悔していない。だって捜真のキリスト教的世界観は本当に通用しなかったもん(笑)。

 

 私は自分の中のいかにもキリスト教的な正義感とパターナリズムに悩まされたが、同時にそれらが私という人間の基礎部分を支えていたのは事実である。捜真は、良くも悪くも私の背骨であったのだ。

今までも、そしてこれからもずっと。

こちらもご覧ください