捜真ノート

母校に対して誇りに思っていることや、同窓生の経験を分かち合うページです。

バンクーバーだより NO.2

 カナダは多文化の国です。近年高齢化がカナダでも問題視されているので移民の受け入れ数は年々増えています。5人に1人は外国生まれ、毎年30万人以上、250の国から移民を受けいれています。バンクーバーでも60%以上の子供たちは家庭で英語以外の言葉を話すということですから、カナダの多文化主義を体現しています。バスや地下鉄に乗ると色々な言語が聞こえ、多文化の食が楽しめます。和食の材料もアジア系スーパーで手軽に買うことができるので便利です。バンクーバー人に和食は好評でラーメン、お寿司、たこ焼きなどが大人気!絶えず新しい人が世界中から移り住む街なので「みんな違って当たり前」という価値観です。

 

 

 もともと1971年に世界で初めて多文化共生主義政策が採用され、公用語の英語やフランス語以外の言語を保護するために政府が支援をしてきました。日本語継承語プログラム(日本語を母語とする親の子供たちが日本語を学ぶ)も今年で44年を迎えています。Canadian Multicultural Actが1988年にでき「カナダの多文化的遺産に貢献するすべての言語の確保・保持および使用を促進する」と記されています。ですから、私の子供たちの学校も英語ができないことをマイナス面に考えるのではなく、家庭で日本語を話すことを推奨してサポートしてくれます。英語以外の言語が話せること、個々の生徒が持ちよる文化をみんなで喜び分かち合うという姿勢です。例えば、私が働いている高校でも、中国系やベトナム系の生徒が多いので旧正月やスペイン語系のDay of the Deadを祝ったり、カナダ原住民の生徒たちが常時集まれる教室があります。移民や留学生が履修する英語の授業で、それぞれの生徒が聞いて育った民話を英語と母語で書く課題がでたりとそれぞれの生徒のもつ文化も英語もどちらも大事、尊重しみんなで認めようという立場です。現に、世界100か国の比較調査をした移民統合政策指数(MIPEX2020)によるとカナダは世界4位、差別禁止の分野においては100点中の100点、第1位です。日本は残念ながら、47位、差別禁止の分野においては16点でした。 一人一人のルーツを肯定し、より豊かな人生がおくれるように支援するカナダに日本も学べることがたくさんあると思います。

 

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