捜真ノート

母校に対して誇りに思っていることや、同窓生の経験を分かち合うページです。

ケニア日記2

サバンナを代表するアカシアの木

ジャンボー!(ケニアの公用語スワヒリ語で「こんにちは!」)

お久しぶりです。
私は昨年4月から東アフリカのケニアで青年海外協力隊員として活動しています。

ケニアに来て1年が経ちました。現地の生活にも慣れ、町には毎日挨拶を交わす友人もできました。でもこういう時こそ油断大敵!気が緩みそうになる時だからこそ、盗難等の安全管理には気をつけないとですね。

さて、最近親しくなった友人が教会の礼拝に招待してくれました。
ケニアはキリスト教信者がおよそ8割を占める国。そのため日曜日に教会へ行くのが一般的です。

いざ教会に行ってみると、話されている言葉は現地語のキプシギス語。
賛美歌の歌詞、聖書の朗読、牧師先生からのメッセージ…
ところどころ知っている単語から何を言っているのか推測しましたが、理解にはほど遠かったです。

礼拝が終わると、本日のゲストの自己紹介タイムが始まります。
これはどこの教会でも毎回恒例で、しかもアジア人の私が来たとなると皆の注目がいっぺんに私に向けられます。私も皆の前に出て、最近覚えたキプシギス語と拙いスワヒリ語を使いながら自己紹介しました。そこでリクエストされたのが、「日本の歌を歌って!」という急な無茶ぶり。笑

賛美歌で何か歌えるもの…と考えた結果、パッと思い浮かんだのが「いつくしみ深き」でした。
捜真生の頃、覚えるくらい何度も歌っていたためか体に染みついているものですね。私は恥ずかしながらも日本語の「いつくしみ深き」を独唱しました。

すると、皆メロディーを聴いてハッとした様子で、キプシギス語の歌詞で一緒に歌ってくれたのです!最終的には約100人の大合唱となりました。

言葉も文化も、今まで歩んできた人生も全く違う人々が賛美歌を通じて一つになっている。私は信者ではないのですが、捜真で歌った賛美歌を、国を越えてケニア人と歌っている光景はなんだかとても不思議で、心が温かくなりました。

どうしても“貧困”や“危険”といったイメージが先行しがちなアフリカ。
でも現地の生活に入り込み、そこに暮らす人々と触れ合う時間が私の心を温かく、おおらかにしてくれています。ケニアに来てから、明るく前向きで、人間味あふれる人々にたくさん出会いました。無いものを探せば切りがないですが、家族や友人との時間を大切に過ごすケニア人から大切なことを気づかされる日々です。

ケニアでの生活も残り10カ月。ここでの生活をもっと味わって過ごそうと思えた瞬間でした。

教会では歓迎の歌を歌ってくれました

 

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